フリーランスITエンジニア:SASエンジニア プログラミング言語の特徴と仕事、習得難易度は高い?

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SAS言語というと、統計データを分析するソフトウェアで解析職で使われるとてもニッチで技術者が少ない分野です。それもあってか、あまり知らない人が多いのが実態。そこでSAS言語はどれくらい習得が難しいと言われているのか?そしてどれくらいでプログラミングができるようになるのかを説明します。

SASの歴史

SASとはStatistical Analysis Systemの略称であり、このシステムはSAS Instituteというアメリカの会社が開発した統計ソフトです。もともとこのソフトはある研究機関でのみ使用されていたかなりニッチな言語で、ノースカロライナ州立大学で使用されていました。1970年代になると、この大学以外にも顧客が100個ほど集まるようになり商業の世界でも需要があることが分かったSAS社はこのソフトを本格的に商売として売るようになったのです。1990年代になると、教育部門がSAS社内で設立されるようになり、学校向けのライセンスも導入しています。

このような背景があり、SASは元々解析ソフトになるのですが、商業的にも色々な業界に需要が出てきたことから、システム開発にも使えるようになりました。現在では、製薬業界を筆頭に、金融、保険、通信、流通、インターネット業界でも使用されるようになり、用途もデータ分析だけでなく、システム開発でも使用されることになりました。

SAS言語の特徴はどのようなものがあるのか?

SAS言語には以下のような特徴を持っています。javaなどのオープンソースとは違って特徴がかわっています。使って知識やスキルを学ぶうえで以下の点を確認してみましょう。プログラムの認定の試験があり資格を取得する方もいるので高い需要があります。またSASは実務で機械学習など求めることはあまりありません。

データ処理

SASは、データ処理がとても速いです。具体的には、データの集計、加工、整形、抽出、変換などの処理を行い、分析やレポーティングに必要な形式に変換します。他の言語に比べると処理が速いことが特徴です。

データ分析

SASエンジニアは、データ分析のためのモデル構築やアルゴリズム開発に携わることもあります。SASは、統計分析手法に特化したライブラリを持っており、高度な分析を行います。こういうととても難しく見えますが、とても簡単なプロシージャの実行で実現できます。

システム開発・運用

SASエンジニアは、SASシステムを用いたシステム開発や運用に携わることがあります。SASシステムは、大量のデータ処理や高度な分析を行えるため、金融機関や保険会社などの大企業で採用されることが多いです。また、カスタマイズ、移行作業などもやることがあります。

レポーティング

SASエンジニアの仕事にはレポーティング業務も含まれます。分析結果をグラフやチャート、表などにまとめ、分析レポートを作成します。分析レポートは、企業が経営戦略やマーケティング戦略を策定するための非常に重要な情報です。

SAS言語の難易度 難しい言語なのか?

SAS言語の難易度を具体的に説明していきます。以下のことを見ればとても簡単であることがわかるはずです。コードレベルで詳細を紹介しますので興味がある方は学習を始めてみましょう。ビジネスではSQLなどの技術も求められ、データベースを理解して身につける必要があります。一部AIやweb、プロジェクトでも使われた実績があります。最初は一般のdata、procステップから覚えましょう。

とても簡易

SASの特徴としてはとても簡単に処理が書けるという点です。DataステップとProcだけ覚えてしまえば大半の処理ができます。そして簡潔に記載しますので初心者にとても優しいです。スキルが向上していけば複数の文を追加して動かしてみましょう。基本なので両方できるようにしましょう。専門のスキルが身について、価値が上がりキャリアアップして活躍できる可能性があります。R言語などにもチャレンジしてみましょう。

Data test;

set sample;

a = 1;

run;

Proc sort data = test1 out = test2;

by subject;

run;

統計検定が簡単に実現

SASは統計検定も簡単な構文を書くだけで実行できてしまいます。以下はカイ2乗検定の事例ですが、アプリケーションではわずか数行で実現できるのです。最低でも基礎の統計学における検定はいくつか抑えておいた方がいいです。さまざまな幅広い検定ができればスキルアップが可能になり、高収入も期待できます。

Proc freq data = test;

  tables A*B / chisq;

output out = out1 chisq;

run;

スプリプト言語

他の言語の経験者がSASに触ると、みんな口にするのがスクリプトにとても近いということです。SASはかっちりしていません。型も文字型と数値型しかありません。そのため簡単です。SASはPHPによく似ているので、PHPをやったことがある方はとても馴染みやすいです。そのほかにもc++、cobol、html、go、swift、VBAなど他の言語経験者にとっても馴染みやすいですので効率よく対応できるようになります。

グラフ作成

SASの製品ではSASグラフと呼ばれる可視化機能があります。データセットを使ったグラフと言うととても難しい印象がありますが、それらグラフの設定は色々弄る必要があるのですが、描写するだけであれば以下のように簡単に実現可能です。今は一部マーケティングなどの異なる分野でももちろん利用されることがあります。

Proc sgplot data = sample;

vbar age;

run;

SAS習得までに必要な時間

SAS習得までに必要な時間はそれほど長くありません。しかしケースによって分かれるでしょう。最近は他の言語の経験者が始めるケースもあります。基礎の範囲を抑えれば仕事を探しても十分見つかるようになります。覚える種類もそれほど多くないので期待してください。

プログラミング未経験者

プログラミング未経験の場合は習得までに1年程度は見積もった方がいいです。そもそもプログラミングとは何か?から始めなければなりません。そして実際に手を動かしてからどのようにして動くのかまで知る必要があるためやや長いと思います。

プログラミング経験者

プログラミング経験者の場合は3か月から半年あれば恐らく基本操作はできるようになるでしょう。市頻度集計、要約統計、そして統計検定までは出せるようになると思いますので、それほど難しく考える必要はありません。SASは3か月から半年で未経験でもフリーランスの仕事を取ってしまっている技術者も実際にいます。

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