C++はかなり古い言語になりますが、商業の世界でかなり高い需要を誇っています。C++は、C言語から派生したプログラミング言語でオブジェクト指向の概念が加わって拡張された言語のため、C言語と互換性があります。この言語は数十年にわたり高い需要を維持しています。
C++の歴史、どんな過去があるのか?
C++の始まりは1979年と言われています。この言語を考えたのはデンマーク人のビャーネ・ストロヴストルップ。彼は当時、Simulaというプログラミング言語を開発しましたが、その後Simulaの研究を中断して、開発したのがC++だったのです。最初はC++ではなく、C with Classesという名前でした。しかしその後、C言語に対してインクリメントの意味を持つ+を足したC++として1983年に誕生しました。
C++は1998年にISO基準の認定を受け、国際的に通用するものであることが認められました。2002年にはマイクロソフト社が開発したC#のベースにもなっています。これにより特に2000年代の初頭にこの言語の商業的な需要がとても大きく拡大し、使い手も急増しました。C++は組込み系システム、スマホアプリケーションやゲーム、WEBサービスで大活躍をしています。
C++プログラマーの平均年収
サラリーマンプログラマーの年収はとても低いです。求人ボックスの集計によると、会社員プログラマーの年収は400万程度でとても低いことが良くわかります。企業に転職する場合は業務要員であればこれくらいです。ただし、これがフリーランスのプログラマーとなるとかなり大きく年収が上がることが分かっています。

Source : 求人ボックス
C++のフリーランスプログラマーの平均単価は50万円~70万円になります。そのため、平均年収を単純計算すると600万円以上が望めることになります。これはあくまで実務経験3年以上のレベルに限定されますので、経験の浅いプログラマーの場合は仕事が途切れてしまうリスクもあります。しかしフリーランスのC++プログラマーはかなり多くの方が活躍しています。現場ではC言語も対応、使える方が多いですね。アプリケーションのソフトウェア開発がメインになるでしょう。

C++プログラマーの必要スキル
C++プログラマーとしてやっていくにはどのようなスキル、経験が必要になるのでしょうか?資格取得も同時に検討してみましょう。
オブジェクト指向言語
C++はC言語とは違って、オブジェクト指向言語であるということが特徴の一つとして挙げられます。この概念、機能が理解できていないと、そもそもソフトウェア開発ができないので、理解と使いこなせる技術力は必須になります。ゲーム開発、制御系だけでなく、swiftやgoなども覚えていくと、仕事に困ることはなくなります。
OS、フレームワーク、データベース
C++は開発環境や内容によって求められる知識が変わります。ただしいずれにしても、OSやデータベース、フレームワークの知識は求められます。Linux/WindowsなどのOS、ハードウェアの知識や経験㎥などは必須要件になってきます。
C言語のスキル
C++は元々C言語を元に作られており、両者には互換性があります。両方を使いこなせるようになれば、C++エンジニアとしての活躍の幅はかなり広がります。実際に両方ができると、単価が上がりますし、仕事をさらに多く受注できるようになります。C言語は汎用性が高いためアプリ開発など非常に活用できる言語です。
組み込み開発の経験
C++は色々な業界で仕事ができます。ウェブアプリケーション、モバイルアプリ、組み込み開発などさまざまですが、サーバーシステム開発や組み込み系システム開発だと単価が高いです。とくに組み込み開発の経験があると高い年収を安定させることができます。

C++プログラマーの将来性
C++の将来性は明るいです。それは上でも説明したように色々な分野でC++が使用されているからです。C++は、現在も組込みシステムやIoT分野で盛んに利用されていますので、この分野の経験を積んでいくとよいです。さらにこれらの業界は単価が高いという特徴があるので、年収も上げやすい傾向にあります。年代は比較的40代以上の中年世代が多いので、若手があえてC++を目指すというのもいいかもしれません。
C++プログラマーの需要
上記でも説明した通り、C++は色々な業界で高い需要があるため、将来も安泰です。ただしJavaやPython、PHP、Rubyなどの言語に比べると求人数が少ないです。これはC++の難易度がやや高めであることが理由として挙げられます。C++の仕事を探す場合はできるだけ、フリーランスのエージェントに登録することをお勧めします。数社に登録しておけ場勝手に求人を紹介してくれますので、探す手間も省くことができるため、とてもおすすめできます。
C言語と互換性
C++はC言語と互換性はあります。C言語との互換性を持たせたシステムを開発したい場合に使われることが多いため、C言語とセットで習得することをお勧めします。両方実装できるようになれば、それぞれ仕事に困ることがまずありません。両方同時に、複数できると、市場価値が高まります。kotlin、javascriptなどもできるとさらに幅広い分野で重宝されます。
組み込み開発
C++はC言語と組み合わせた組み込みネットワーク、システム開発、製品基盤によく使われます。C++は実行、動作速度が速いといったメリットがあるため、特に大規模なシステムの場合は実行速度の速さを活かすことが可能となります。さらにはデバッグを簡単に行いやすいこともあるため、技術者にも好評なのです。この分野はプロジェクトどれでも、専門性強く、ノウハウが必要で職種がプログラマー特化型の方が多いです。コンサルタントに転身する方は少ないです。
習得は難しい
以上のように需要はとても高いのですが、習得難易度、ハードルは高いです。ポインタなどがあるため、初心者にとっては簡単ではありませんが、習得ができれば他のエンジニアとの差別化ができますのでかなり優位になれるでしょう。役立つスキルですがたくさんのニーズがあり重要な多岐の注目領域で使えます。メモリ処理など、基礎を知っておく必要があるでしょう。人材の数はそれほど多くありませんので、スキルアップするとスカウト、募集も良く来ます。
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