フリーランスITエンジニア:賃貸契約が不利な理由 入居審査と条件

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フリーランスという身分は保証がありません。フリーランスは会社員に比べると明らかに不利な条件となるため、保証という観点から言うと住宅を借りるにしてもとても不利な立場になります。賃貸の貸主は継続的な家賃収入を確保するため、収入の安定性が高い人に物件を貸すことを好むからです。

賃貸契約が不利な理由

フリーランスが賃貸契約の審査で落ちることはとても多いと言われています。それは以下のような理由があります。

貸主が嫌がる

賃貸の貸主は継続的な家賃収入を確保するため、フリーランスを毛嫌いします。大半の場合は会社員を好んでおり、フリーランスのような不安定な身分は嫌われやすいです。そのため賃貸時に利用する保証会社や貸主に、収入が不安定だと判断されると、審査に落とされてしまうことがあります。

1年目のフリーランス

フリーランスになって1年以内の場合、特に審査に通りにくいと言われています。フリーランスも起業の場合も、3年以内に廃業する人が圧倒的多数を占めており、1年目はその中でも特に不安定と言われています。フリーランスになって数年経過していれば過去の収入の証明があれば審査を通過できますが、1年目はフリーランスとしての収入を証明する手段がありません。

社会的信用

フリーランスの場合は何年も続けられたとしても社会的な信用がないため、どうしても会社員と比べると審査で落ちる可能性がとても高いです。身分が保証されているわけでもない、さらには収入が必ず保証されているわけでもないわけですから、あまり好感を持っていないオーナーはとても多いというのが実態です。

入居審査と条件

フリーランスの賃貸契約における主な審査のポイントがあります。それは以下の点です。その点を見ても、フリーランスは不利であることが指摘されています。

安定的な収入

当たり前ですが、貸主は安定的な収入がある方を望みます。それが会社員であればとても理想的と言えるでしょう。しかしフリーランスの場合は突然収入が途切れてしまうというリスクを抱えています。そのため、貸主はとても嫌がるのです。

職業の問題

職業の問題があります。サラリーマンは保証された身分のようなものですが、フリーランスの場合は不安定な職業とみられています。人の中にはフリーランスはフリーターと同じという見方をするひともいるのです。同様に水商売などをしている方も貸主に嫌われる傾向にあります。

人柄の問題

上記2つが大きな要因になりますが、それ以外にも人柄の問題があることもあります。「近隣とトラブルを起こしそう」と思われると、審査で厳しいと判断されてしまうのです。社会人のマナーを見るオーナーもいるのです。

連帯保証人

入居審査の時に、連帯保証人の身分を見ることもあります。続柄は親や兄弟の方ならば問題ありません。しかし、年金暮らしをしているとか、アルバイトやパートといった少し収入が不安定な立場である場合は不利になる場合もあり得ます。

賃貸契約で必要なもの

フリーランスが賃貸契約の入居審査を受ける際、以下のようなものが必要になります。

身分証

運転免許証、健康保険証、パスポートなどの写しを身分証明書として利用可能です。外国人の場合、在留カード、または特別永住者証明書の写しが必要です。

納税証明書

納税証明書はフリーランスの方が納税額や所得金額を証明する重要な書類です。所得税の未納額も記載され、万が一税金を滞納している場合は審査で不利になるので注意しましょう。

課税証明書

課税証明書は住民税の課税額を証明する書類で、年間の所得額も記載されているので収入の証明として使用できます。住民税額が決定するのは6月初旬のため、5月以前に取得する場合は前々年、6月以降に取得する場合は前年の課税証明書が発行されます。

確定申告書の控え

確定申告書は前年の所得を申告する書類。確定申告書を直接税務署窓口に提出すると、その場で確定申告書の控えをもらえるため、再度税務署に行く必要がないため便利です。

残高証明

口座残高証明書は口座の残高を銀行が証明する書類です。貸主が気になって、提出を求めるケースや、貯蓄額を明示して安心感を高めるために利用されることがあります。

フリーランスになりたての場合

フリーランスになりたてのときというのはかなり高い確率で賃貸審査が落ちます。ではそのような場合、どのような対策をすればいいのでしょうか?

賃貸契約申込書の職業

賃貸契約申込書には具体的な職業を記載する欄があります。このときに曖昧な感じで職種を記載すると、警戒され落とされてしまう可能性が高いです。プログラマーやデザイナー、ライターなどできるだけ詳しい職業を記載する必要があります。これをやるだけでも審査落ちのリスクを抑えられます。

連帯保証人

賃貸物件を借りる際に連帯保証人が必要になることが多いです。連帯保証人と言うと自分の親を指名することが多いと思っていることもありますが、いまは連帯保証人不要の物件もあります。連帯保証人が不要の物件に申し込めば、不利になることはありません。

月収の20~25%の家賃

フリーランスの場合はどうしても会社員よりも審査基準が高くなります。そのため、月収の20~25%の物件を選んで余裕がある状態で申し込みをした方がいいです。入居審査では、手取り月収に対する家賃の割合をチェックすることが多いからです。審査落ちしないためにも収支に余裕のある物件を選択することがポイント。

フリーランス向けの不動産会社

フリーランス向けの不動産会社というものもあります。これはフリーランスにかなりお得な不動産会社となりますので有利です。フリーランス向けの不動産会社では、フリーランスに理解のあるオーナーがいる物件を多く取り扱っているのです。

家賃滞納がある場合

家賃滞納がある場合はできるだけ早めに清算してください。この履歴があるととても不利に働くから。クレジットカードの滞納にも気をつけましょう。支払いの延滞は、信用情報機関に記載され、支払完了から5年間記録されます。この履歴もチェックされる可能性が高いです。

シェアハウス

自分の収入では審査に通過できないという不安がある場合は、シェアハウスの利用をしてみてください。家賃は安めに設定されている物件が多いため、審査も甘くなりやすいのです。シェアハウスではキッチンやトイレ、リビングなどを共有するのでこの点は気を付けましょう。

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