C++プログラマーはオワコン?おすすめ?年収、将来性について最新版をまとめて解説.今人気のC++言語のエンジニア需要、プログラミング言語の将来性について記事で解説します。。C++は、C言語から派生したプログラミング言語でオブジェクト指向の概念が加わって拡張された言語のため、C言語と互換性があります。この言語は数十年にわたり高い需要を維持しています。
c++の歴史について
C++の歴史について整理して解説します。C++はC言語を拡張して登場した高性能プログラミング言語で、特にシステム開発やゲーム開発で広く使われています。
1. C++誕生の背景
- 開発者:ビャーネ・ストロヴストルップ(Bjarne Stroustrup)
- 開発開始:1979年
- 開発目的:
- C言語の高性能と柔軟性を保ちつつ、**オブジェクト指向プログラミング(OOP)**を導入
- 大規模システム開発や複雑なソフトウェア構築に適した言語を作るため
2. 初期の発展
- 1983年:正式に「C++」と命名
- 「C with Classes(クラス付きC)」を発展させた言語
- 特徴:
- クラス、継承、関数のオーバーロード、仮想関数などのオブジェクト指向機能を追加
- C言語との互換性を維持
3. 標準化とANSI規格
- 1989年:C++の最初の標準仕様が策定開始
- 1990年代前半:ライブラリとテンプレートの導入
- STL(Standard Template Library)の登場
- ジェネリックプログラミングが可能に
- 1998年:ISO/IEC 14882:1998としてC++98標準制定
- 標準ライブラリとテンプレートの標準化
- 安定した商用・学術利用が可能に
4. C++の進化(近年)
| 年代 | 標準/特徴 |
|---|---|
| 2003年 | C++03: バグ修正、軽微な改良 |
| 2011年 | C++11: 自動型推論(auto)、ラムダ式、スマートポインタ、マルチスレッド対応 |
| 2014年 | C++14: 小規模改良、機能の整備 |
| 2017年 | C++17: 構造化束縛、if文初期化、並列アルゴリズム |
| 2020年 | C++20: コルーチン、コンセプト、モジュール、範囲ベースfor強化 |
| 2023年 | C++23: 更なる標準ライブラリ改善と言語機能拡張 |
C++の特徴について
C++の特徴について、言語設計・開発用途・モダンな機能の観点から整理して解説します。
1. 高性能・低レベル制御が可能
- C言語互換でメモリ管理やハードウェア制御が可能
- ポインタ操作やビット演算を直接行える
- ゲームエンジン、OS、組み込み機器、リアルタイムシステムで利用される
💡ポイント:低レベル操作と高性能処理が求められる分野に強い
2. オブジェクト指向プログラミング(OOP)
- クラスとオブジェクトでデータと操作をまとめる
- 継承・ポリモーフィズムにより再利用性の高い設計が可能
- 大規模ソフトウェアやゲーム開発で構造化・保守性を向上
3. ジェネリックプログラミング
- テンプレートを使用して型に依存しない再利用可能なコードを作成
- **STL(Standard Template Library)**により、配列・リスト・マップ・セットなど汎用的なデータ構造を提供
💡ポイント:型安全かつ効率的に汎用プログラミングが可能
4. マルチパラダイム言語
- 手続き型・オブジェクト指向・ジェネリック・関数型的要素を統合
- モダンC++ではラムダ式、コルーチン、スマートポインタなど多彩な表現が可能
5. 高度なメモリ管理と安全性
- 手動メモリ管理(malloc/free、new/delete)とスマートポインタを併用可能
- C++11以降で自動リソース管理(RAII)やmoveセマンティクスにより安全性向上
6. クロスプラットフォーム対応
- Windows、Mac、Linuxなど主要OSでコンパイル可能
- ゲーム、組み込み、金融システム、シミュレーションなど幅広い分野で利用
7. まとめ:C++の特徴
| 特徴 | 説明 |
|---|---|
| 高性能・低レベル制御 | ポインタ操作、ビット演算、ハードウェア制御可能 |
| オブジェクト指向 | クラス・継承・ポリモーフィズムで再利用性・保守性向上 |
| ジェネリック | テンプレート・STLで型安全・汎用コード |
| マルチパラダイム | 手続き型・OOP・関数型など多様なスタイル |
| メモリ管理 | 手動管理とスマートポインタで安全性確保 |
| クロスプラットフォーム | Windows/Mac/Linuxなど幅広く対応 |
💡 ポイント
C++は「高性能・柔軟性・拡張性」を兼ね備えた汎用言語であり、ゲーム、システム、金融、組み込みなど多様な分野で今も現役です。

C++は本当にオワコンなのか?
C++は決してオワコンではありません。むしろ、今も幅広い分野で需要が高く、学ぶ価値のある言語です。ただし、「オワコン」と言われることがある背景もあるため、整理して解説します。
1. 「オワコン」と言われる背景
🔹 新しい言語の台頭
- Python、Rust、Go、Kotlinなどモダン言語が人気
- 初心者やスタートアップ開発ではこれらが選ばれるケースが多い
🔹 学習コストが高い
- ポインタ、メモリ管理、複雑な文法(テンプレート、継承、多重継承)
- 初学者には難易度が高く、「新しい言語に流れる」傾向
🔹 開発速度が遅め
- 手動メモリ管理やコンパイル時間の長さ
- Web系やスクリプト系に比べるとプロトタイプ開発が遅い
2. C++が衰退しない理由
🔹 高性能・低レベル制御
- ゲームエンジン(Unreal Engine)、OS、組み込み、金融システムで必須
- CPU/GPUを直接制御する高性能処理が可能
🔹 幅広い産業での需要
- 自動車、航空宇宙、ロボティクス、金融、医療機器など
- 安定した求人・案件が存在
🔹 モダンC++で安全・効率的
- C++11以降の機能(スマートポインタ、ラムダ式、コルーチン)で安全性向上
- テンプレートやSTLにより再利用性の高い開発が可能
🔹 クロスプラットフォーム
- Windows、Linux、Mac、組み込み系OSに対応
- フルスタック開発というより「システム全般」で活躍
3. 市場価値・年収目安(日本国内)
| レベル | 年収目安 |
|---|---|
| 初級 | 350〜500万円 |
| 中級 | 500〜800万円 |
| 上級 | 800〜1,500万円以上(ゲーム・金融・組み込み経験含む) |
| フリーランス | 600〜2,000万円以上(高難度案件中心) |
💡 高単価案件は「高性能・低レベル制御のスキル」が必須のため、C++の経験者は重宝される
C++がオワコンとされる理由
C++が一部で「オワコン」と言われる理由は、言語そのものの価値が下がったわけではなく、開発環境・用途・学習コストの観点から他言語に注目が集まりやすいことにあります。整理すると以下の通りです。
1. 学習コストが高い
- ポインタ操作や手動メモリ管理が必須で初心者には難しい
- 多重継承、テンプレート、RAIIなどモダン機能も複雑
- エラーがコンパイル時やランタイムで発生しやすく、学習曲線が急
💡 結果:PythonやJavaScriptなど、学習が容易で即戦力化しやすい言語に人気が移る
2. 開発速度が遅い
- コンパイル時間が長く、プロトタイプ開発や短期開発に不向き
- Web系・スクリプト系言語に比べて開発サイクルが遅い
💡 スタートアップやWebアプリ開発では「早く作れる言語」が優先されやすい
3. 新しいモダン言語の台頭
- Rust、Go、Kotlin、TypeScriptなど、より安全・効率的なモダン言語が登場
- 安全性や並列処理の簡単さでC++より扱いやすい場合がある
💡 結果:新規プロジェクトや教育現場でC++の比重が低くなる
4. Web開発との相性が低い
- JavaScript/TypeScriptやPythonなどに比べ、ブラウザやクラウドでの開発には不向き
- Webアプリ市場の拡大に伴い、C++の話題が減る
5. まとめ
| 理由 | 詳細 |
|---|---|
| 学習コスト高 | ポインタ、メモリ管理、テンプレートなどで初心者には難しい |
| 開発速度遅 | コンパイルが必要、プロトタイプ開発に不向き |
| 新言語台頭 | Rust, Go, Kotlinなどモダン言語が安全性・効率で優位 |
| Web対応弱 | ブラウザやクラウド向け開発には適さない |
💡 ポイント
C++がオワコンと言われるのは主に学習難易度や新規プロジェクトでの採用率の低さが原因であり、
組み込み、ゲーム、金融、システム開発など専門分野では今も高い需要と価値がある言語です

C++の需要と今後の可能性
C++の需要と今後の可能性について整理して解説します。C++は「古いけど現役」の言語であり、特定分野では非常に強力で不可欠です。
1. C++の現在の需要
🔹 高性能システム・組み込み分野
- 自動車(自動運転システム)、航空宇宙、ロボティクス
- メモリや処理速度に厳しいリアルタイムシステムで必須
- 求人数は少なめだが、単価・専門性は高い
🔹 ゲーム・グラフィック開発
- Unreal Engine、CryEngineなど主要ゲームエンジンはC++ベース
- AAAゲーム、VR/AR、3Dグラフィックの開発で強力な言語
- 高性能・低レイテンシの表現力が圧倒的
🔹 金融・高頻度取引(HFT)
- 証券取引や金融システムで高速・低遅延処理が必須
- 取引システムやリスク管理のバックエンドでC++が活躍
🔹 AI/機械学習ライブラリの一部
- TensorFlowやPyTorchのバックエンド処理はC++で高速化
- PythonやJavaなどのフロントエンドから呼び出される形
2. 年収・市場価値(日本国内の目安)
| レベル | 年収目安 |
|---|---|
| 初級 | 350〜500万円 |
| 中級 | 500〜800万円 |
| 上級 | 800〜1,500万円以上(ゲーム・金融・組み込み経験含む) |
| フリーランス | 600〜2,000万円以上(高難度案件中心) |
💡 高単価案件は「高性能・低レベル制御のスキル」が必須のため、C++経験者は重宝される
3. 今後の可能性・将来性
🔹 モダンC++の活用範囲拡大
- C++11〜C++23の新機能(スマートポインタ、ラムダ式、コルーチン)で安全性・生産性向上
- 高性能システム開発や大規模ソフトウェアでも活用可能
🔹 ゲーム・VR/ARの需要増
- メタバース、3Dゲーム、リアルタイムグラフィックス開発に不可欠
- GPU制御や物理シミュレーションでも優位性
🔹 組み込み・IoT分野
- 自動車、家電、工場設備などのIoTデバイスでC++は依然主力
- リアルタイムOSとの相性が良く、今後も安定した需要
🔹 金融・科学技術計算
- 高速・高精度計算が求められる分野で引き続き採用
- C++の最適化能力はPythonやJavaには代替しにくい
C++からの移行先言語
C++から他言語へ移行する場合、目的や分野によって最適な言語が変わります。C++は高性能・低レベル制御に強いですが、近年は開発効率や安全性を重視した言語が注目されています。以下に整理します。
1. Rust(ラスト)
- 特徴:
- メモリ安全性と高性能を両立
- C++と同じく低レベル制御が可能だが、ポインタ操作の危険性を排除
- 並列処理・マルチスレッドが安全に書ける
- 移行メリット:
- C++経験者なら低レベル制御やシステム開発の知識を活かせる
- 新規プロジェクトで安全性を重視する場合に最適
- 用途:
- OS、組み込み、ゲームエンジン、WebAssembly
2. Go(ゴー)
- 特徴:
- シンプルな文法、軽量な並列処理(Goroutine)
- C++より学習コストが低く、サーバーサイド開発に向く
- 移行メリット:
- バックエンド・クラウド開発への転向が容易
- C++のシステム設計経験が役立つ
- 用途:
- Webサーバー、クラウドサービス、マイクロサービス
3. Python(パイソン)
- 特徴:
- 文法が簡単で学習コスト低い
- 豊富なライブラリで科学技術計算、機械学習、データ分析に強い
- 移行メリット:
- C++の高速処理部分を拡張ライブラリとして活用可能(NumPy, TensorFlow)
- プロトタイプ開発やAI/データ分析に最適
- 用途:
- データサイエンス、AI/ML、Web開発、スクリプト作成
4. C#(シーシャープ)
- 特徴:
- Windowsやゲーム開発(Unity)に強い
- オブジェクト指向とガベージコレクションで安全
- 移行メリット:
- C++のOOP経験を活かしてUnityやWindowsアプリ開発へ転向
- 用途:
- ゲーム開発、デスクトップアプリ、クラウド(Azure)
5. Java
- 特徴:
- プラットフォーム非依存、オブジェクト指向
- ガベージコレクションでメモリ管理が容易
- 移行メリット:
- C++のOOP設計スキルを活かせる
- Web系やエンタープライズ開発で需要が高い
- 用途:
- Webアプリ、企業向けシステム、Androidアプリ

プログラミング言語の学習方法
プログラミング言語を効率的に学ぶための方法は、単に文法を覚えるだけでなく、「実践・理解・応用」の循環を意識することが重要です。以下に整理して解説します。
1. 学習前の準備
🔹 目的を明確にする
- 例:Web開発、データ分析、ゲーム開発、AI、組み込み
- 目的によって学ぶ言語やフレームワークが変わる
🔹 学習環境を整える
- 開発環境(IDEやエディタ)を用意
- 例:Visual Studio Code, PyCharm, Xcode, IntelliJ
- 実際に動作する環境で学習することが重要
2. 基本の文法・構文を学ぶ
🔹 初めに覚えるべき内容
- 変数・型・演算子
- 条件分岐(if, switch)
- ループ(for, while)
- 関数/メソッドの定義と呼び出し
- データ構造(配列、リスト、マップなど)
🔹 学習方法
- 書籍やオンライン教材で理解
- 小さなコードを書きながら動作を確認
3. 実践課題で理解を深める
🔹 小さなプロジェクトを作る
- 例:
- 簡単な計算機
- ToDoアプリ
- WebスクレイピングやAPI利用
🔹 コードを「読む・書く・修正する」
- 他人のコードを読むことで設計や書き方を学ぶ
- 書いたコードを改善・リファクタリングする習慣をつける
4. フレームワーク・ライブラリの活用
- 目的に応じたフレームワークやライブラリを学ぶ
- Web:React, Vue, Django, Flask
- データ分析:Pandas, NumPy
- ゲーム:Unity(C#), Unreal(C++)
- 「言語+ライブラリ」で実務レベルの開発力を身につける
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