R言語プログラマーはオワコン?おすすめ?需要と将来性、仕事の年収、pythonとの違いについて最新版をまとめて紹介解説

業界知識

R言語プログラマーはオワコン?おすすめ?需要と将来性、仕事の年収について最新版をまとめて紹介解説.R言語はプログラミング言語ですがエンジニアは機械学習やビッグデータ、統計で活躍できます。需要や将来性について解説します。R言語はプログラミング言語の中でもかなりニッチでしょう。

R言語の歴史について

R言語の歴史について、誕生の背景から現在まで整理して解説します。Rは統計解析やデータサイエンスで広く使われているプログラミング言語です。

1. R言語誕生の背景

  • 1990年代初頭、統計解析の分野では S言語(ベル研究所開発)が広く使われていました。
  • しかし、Sは商用ソフトウェアであり、自由に使えなかったことから、オープンソースで同等の機能を持つ言語が求められました。
  • このニーズに応えたのがR言語です。

2. R言語の誕生

  • 1993年:ニュージーランドのロス・イハカ(Ross Ihaka)とロバート・ジェントルマン(Robert Gentleman)が開発を開始。
  • 1995年:最初の安定版がリリースされ、Rプロジェクトとして広く公開。
  • RはS言語をベースに、統計解析やデータ処理に特化しつつ、自由に使える環境として設計されました。

3. R言語の進化

  • 1997年:CRAN(Comprehensive R Archive Network)が設立。
    • これにより、パッケージの配布・管理が体系化され、Rコミュニティが急速に拡大。
  • 2000年代:パッケージ開発の活発化により、回帰分析・時系列解析・機械学習など幅広い統計手法に対応。
  • 2010年代以降:データサイエンスの流行に伴い、RはPythonと並んで主要な解析言語として利用されるように。
  • 現在:RはCRANやBioconductorなどのパッケージリポジトリを通じ、数万を超える統計・解析パッケージが利用可能。

4. R言語の特徴(歴史的背景と関連して)

  • 統計解析向けに特化:データ解析、グラフィックス、統計モデリングが得意。
  • オープンソース:誰でも自由に使え、コミュニティが活発。
  • パッケージによる拡張性:CRANを通じて多彩な機能を追加可能。
  • S言語との互換性:Sの設計思想を引き継ぎつつ、より自由に扱える。

R言語の特徴

R言語の特徴について、統計解析やデータサイエンスに強い視点から整理して解説します。

1. 統計解析・データ分析向けに特化

  • Rは 統計解析やデータ分析 のために設計されたプログラミング言語です。
  • 回帰分析、分散分析、時系列解析、クラスタリングなど、ほぼすべての統計手法をサポート
  • データの前処理、可視化、統計解析が 言語そのもので完結 する点が強み。

2. 豊富なパッケージとエコシステム

  • CRAN(Comprehensive R Archive Network) により、数万を超えるパッケージが公開されています。
  • 代表例:
    • ggplot2:高品質グラフ作成
    • dplyr:データ操作
    • tidyr:データ整形
    • caret:機械学習の統合環境
  • 専門分野(生物統計学、経済学、金融、機械学習など)に特化したパッケージも豊富。

3. 高度なデータ可視化

  • グラフ作成が容易で、学術論文やレポート作成に強い。
  • 基本的な棒グラフ・折れ線グラフだけでなく、散布図マトリックスやヒートマップなど複雑なグラフも簡単に作成可能。
  • ggplot2 などのパッケージを使うと、宣言的に美しいグラフを作成できる。

4. インタラクティブ解析とレポート作成

  • RStudioなどの統合開発環境(IDE)を利用すると、対話的に解析が可能
  • R Markdown を使えば、解析結果やグラフをレポートとしてそのまま出力できる。
  • データ解析 → 可視化 → レポート作成を 一貫して行える

5. オープンソースで自由に利用可能

  • Rは完全なオープンソース。
  • 個人・企業・教育機関問わず 無料で利用可能
  • オープンソースのため、最新の統計手法や解析手法もコミュニティ主導で迅速に追加される。

6. データ構造が豊富

  • ベクトル、行列、データフレーム、リスト、ファクター など、統計解析に適したデータ構造を標準で持つ。
  • データの加工・集計・統計処理が簡単に行える。
  • PythonのPandasに近い機能をR標準で利用可能。

7. 他言語との連携が可能

  • Python、C++、Java、SQLなどとの連携が容易。
  • データベースや機械学習ライブラリと組み合わせることで、高度な分析・機械学習プロジェクトにも対応可能

R言語は本当にオワコンなのか?

R言語が「オワコン(終わった言語)」かどうかについて整理します。結論から言うと、Rは決してオワコンではないが、用途や市場が限定的であるため、状況によって評価が分かれる言語です。

1. 「オワコン」と言われる背景

  1. Pythonの台頭
    • データサイエンスや機械学習分野でPythonの人気が急上昇。
    • Pandas、NumPy、scikit-learn、TensorFlowなど豊富なライブラリがあり、Rの統計解析機能と競合。
    • 初心者や新規プロジェクトではPythonが選ばれることが増えた。
  2. 学習コストの印象
    • Rの文法は統計解析向けに特化しており、プログラミング言語としては独特。
    • データ分析以外の用途に向かないため、「汎用性が低い」と評価されることがある。
  3. 企業での採用傾向
    • 特にスタートアップやWeb系企業ではPythonやGoの方が採用されやすい。
    • 結果として、求人や案件数が相対的に少なくなる傾向がある。

2. Rが「オワコンではない」理由

🔹 学術・研究分野で圧倒的な実績

  • 統計解析、疫学、金融、バイオインフォマティクスなどの分野で Rが標準ツール として根強く使用されている。
  • 論文作成や学術研究では、Rの豊富な統計手法と可視化機能が依然として不可欠。

🔹 パッケージとコミュニティが活発

  • CRANには数万のパッケージが存在し、新しい統計手法や解析手法が常に追加されている。
  • 専門性の高い分野では、Rでしか実現できない解析も多い。

🔹 データ可視化・レポート作成に強み

  • ggplot2Shinyなど、グラフ作成やインタラクティブWebアプリ作成に特化したツールが豊富。
  • データ分析結果を即座に可視化・共有できる点は、Pythonではやや手間がかかる場合もある。

3. 市場・キャリア面の実態

  • 企業需要は限定的だが、統計・データ分析・金融・バイオ系の専門職では依然として必須。
  • 年収はPythonや汎用プログラミング言語に比べて平均的だが、専門性が高い領域では高水準案件も存在。
  • PythonやSQLと併用できるスキルセットがあれば、市場価値をさらに高められる。

R言語のメリットとデメリット

R言語のメリットとデメリットを整理して解説します。Rは統計解析やデータサイエンスに特化した言語であり、他の言語と比べて特徴が明確です。

1. R言語のメリット

🔹 統計解析・データ分析に特化

  • 回帰分析、分散分析、時系列解析、クラスタリングなど ほぼすべての統計手法 に対応。
  • データの前処理・解析・可視化を 言語内で完結 できる。

🔹 豊富なパッケージ

  • CRAN(Comprehensive R Archive Network) により、数万のパッケージが公開。
  • 代表例:
    • ggplot2:高品質グラフ作成
    • dplyr:データ操作
    • tidyr:データ整形
    • caret:機械学習統合環境
  • 専門分野(金融・バイオ・社会学など)向けのパッケージも充実。

🔹 データ可視化が得意

  • 高度なグラフ作成やインタラクティブな可視化が可能。
  • 学術論文・報告書・ダッシュボード作成に強い。

🔹 オープンソースで自由に使える

  • 個人・企業・教育機関問わず無料で利用可能。
  • コミュニティが活発で、新しい統計手法やライブラリが常に更新される。

🔹 学術・研究での圧倒的実績

  • 論文や学術研究で標準ツールとして利用される。
  • 統計解析分野ではPythonより信頼性が高いケースも多い。

2. R言語のデメリット

🔹 汎用性が低い

  • Web開発やアプリ開発など、統計解析以外の用途には不向き。
  • PythonやJavaと比べると、業務での利用範囲が限定される。

🔹 実行速度が遅い場合がある

  • 大規模データ処理やリアルタイム処理ではパフォーマンスが課題。
  • 必要に応じてC++やPythonとの連携が必要になることもある。

🔹 学習コストがやや高い

  • 統計解析向けに特化した独特の文法・関数体系。
  • 初心者にとってはデータ操作や関数の使い方を覚えるハードルがある。

🔹 市場・求人が限定的

  • データ分析・統計・学術研究分野では需要あり。
  • 一方でWeb系スタートアップや汎用プログラミングでは求人が少なく、Pythonに押されがち。

3. まとめ

分類ポイント
メリット統計解析・データ分析に特化、豊富なパッケージ、可視化が得意、オープンソース、学術実績
デメリット汎用性が低い、大規模データ処理は遅め、学習コストがやや高い、市場・求人が限定的

💡 結論
Rは「統計解析・データ分析・学術研究の専門家向け言語」として非常に強力です。ただし、Web開発や汎用アプリ開発には向かず、用途を限定して使う必要があります。

R言語が求められる職業

R言語は統計解析やデータ分析に特化した言語であるため、利用される職業・業界は限定的ですが専門性が高いのが特徴です。以下に整理します。

1. データサイエンティスト

  • 仕事内容
    • データの収集・整形・分析
    • 統計解析、機械学習モデルの作成
    • データ可視化やレポート作成
  • Rの役割
    • 統計解析や可視化(ggplot2dplyrcaretなど)に強み
    • 回帰分析、時系列解析、クラスタリングなど標準で実装可能

2. 統計解析担当者 / 統計学者

  • 仕事内容
    • 実験データや調査データの統計解析
    • 論文・レポート作成
  • Rの役割
    • 統計解析の標準ツールとして活用
    • 統計学的手法(t検定、ANOVA、多変量解析など)が豊富に実装済み

3. バイオインフォマティクス / 医学統計

  • 仕事内容
    • 遺伝子解析、臨床試験データ解析
    • 医学・生命科学研究の統計解析
  • Rの役割
    • Bioconductorなど専門パッケージが充実
    • 高度な統計解析や可視化に最適

4. 金融アナリスト / クオンツ

  • 仕事内容
    • 株価、為替、リスク管理、ポートフォリオ解析
    • 金融工学や統計モデルによる予測・分析
  • Rの役割
    • 時系列解析、リスク解析、モンテカルロシミュレーションなどに強み
    • パッケージによる金融データ処理が容易

R言語の将来性と年収

R言語の将来性と年収について、データサイエンス・統計解析の市場動向を踏まえて整理します。

1. R言語の将来性

🔹 学術・研究分野で安定

  • 統計解析やバイオインフォマティクス、疫学、社会調査など、学術研究や専門職で標準ツールとして定着
  • 論文や学会発表で利用されるケースが多く、教育機関でもカリキュラムに組み込まれている。

🔹 データサイエンス分野での活用

  • Pythonの台頭により、機械学習やAI開発ではPythonが選ばれやすい。
  • しかし、統計解析や可視化、モデル検証などの専門的な分野ではRが依然強力。
  • 特に 金融、医療、製薬、社会科学 などで根強い需要。

🔹 オープンソースのエコシステム

  • CRANやBioconductorなどのパッケージリポジトリが充実。
  • 新しい統計手法やデータ可視化の技術がコミュニティ主導で追加され続けており、技術的に陳腐化しにくい

🔹 今後の可能性

  • PythonやJuliaと組み合わせて使うことで、統計解析 + 機械学習のハイブリッド活用が可能。
  • インタラクティブ解析・レポート作成(R Markdown, Shiny)で、データ可視化・分析結果共有の市場での価値が高まる。

2. Rエンジニアの年収(日本)

日本国内の目安

  • 企業の正社員として統計解析やデータサイエンス業務に従事する場合:
    • 初級(Junior):400〜600万円程度
    • 中級(Mid-level):600〜800万円程度
    • 上級(Senior / 専門職):800〜1,000万円以上
  • 金融や製薬など専門性の高い分野では、経験次第で1,200万円前後も可能。

フリーランス/契約ベース

  • Rスキル+統計解析能力があれば高単価案件も可能。
  • 案件例:
    • データ解析・レポート作成:単価3〜6万円/日
    • モデル構築・高度統計解析:単価5〜10万円/日
  • スキルや実績次第で 年収1,000万円以上 も現実的。

3. 市場・需要の傾向

  • 需要は限定的だが安定
    • 金融、医療、バイオ、社会統計、政府調査など、特定分野で根強い需要。
  • Pythonとの併用が多い
    • 機械学習やAI開発ではPython、統計解析や専門解析ではRという棲み分けが一般的。
  • 専門性が高いため希少価値がある
    • Rを深く使える人材は少なく、希少性の高さから年収・案件単価に反映されやすい。

R言語とpythonとの違いについて

R言語とPythonはどちらもデータ分析・統計解析に使われますが、設計思想や得意分野、実務での使われ方に違いがあります。以下に整理します。主にサービスの用途、システム、コードなど違いがあるのでこれら理解しましょう。

1. 言語の目的・設計思想

項目R言語Python
設計目的統計解析・データ分析・可視化に特化汎用プログラミング全般(Web開発、AI、データ分析、アプリ開発)
特徴統計・分析のための関数・パッケージが豊富汎用性が高く、ライブラリを組み合わせて多様な処理が可能
コードスタイル関数型寄り、統計解析向け独特の文法読みやすさ重視、オブジェクト指向も対応

2. データ分析・可視化

項目R言語Python
データ操作data.framedplyrtidyrで簡単pandas で高機能、Pythonの文法に沿った操作
可視化ggplot2 が標準、学術論文向けに高品質matplotlibseabornplotly など、多様で柔軟
統計解析t検定、回帰分析、分散分析、クラスタリングなど標準で対応scipy.statsstatsmodelsで対応可能だがRほど直感的ではない
機械学習caret パッケージで対応scikit-learnTensorFlowPyTorch が強力

3. 学習のしやすさ

項目R言語Python
文法統計解析向けに特化しているため独特汎用言語なので直感的で習得しやすい
初心者向け統計の知識がある人に向くプログラミング初心者でも学びやすい
教材・コミュニティ統計・学術分野中心データサイエンス全般、Web・AI・機械学習含む

4. 市場・需要

項目R言語Python
需要統計・研究・金融・医療・学術分野で高いデータサイエンス全般、AI・Web開発など幅広い
求人専門職向けで限定的幅広い業種・職種で需要が高い
年収専門性が高い分、高単価案件もあり幅広い分野で給与レンジが多様、上限は高い

5. 実務での使われ方

  • R言語が選ばれるケース
    • 学術研究・論文・統計解析
    • 医療・バイオインフォマティクス
    • 金融・クオンツ解析
    • データ可視化やレポート作成
  • Pythonが選ばれるケース
    • 機械学習・AIモデル開発
    • Webサービスやアプリ開発
    • データパイプラインや自動化
    • 広範なデータサイエンス・エンジニアリング領域

R言語の学習方法

R言語を効率的に学習する方法について、初心者から中級者まで段階を踏んで整理します。Rは統計解析・データ分析に特化した言語なので、学習では「言語の文法」と「統計・分析手法」の両方をバランスよく学ぶことが重要です。

1. 学習前の準備

  • 目的を明確にする
    • データ分析・統計解析・可視化を学びたいのか
    • 機械学習・予測モデル作成を目指すのか
  • 環境を整える
    • R本体をインストール(CRAN
    • 開発環境として RStudio をインストール(初心者におすすめ)
  • 学習教材の選定
    • 入門書、オンラインコース、チュートリアルなど、自分の学習スタイルに合うものを選ぶ

2. 基礎文法の学習

  • 変数・データ型:数値、文字列、ベクトル、リスト、データフレーム
  • 基本操作:四則演算、比較、論理演算
  • 制御構文:if文、forループ、whileループ
  • 関数の作成と利用
  • 基本パッケージの利用stats, utils など

📚 推奨教材:


3. データ操作・加工

  • データフレームの操作:行・列の抽出、フィルタリング
  • dplyrfilter(), select(), mutate(), summarise() など
  • tidyr:データの整形、ワイド→ロング形式変換
  • 基本統計量の計算:平均、分散、標準偏差、相関

📚 推奨教材:

  • 「R for Data Science」(無料オンライン書籍)
  • CRANパッケージの公式ドキュメント

4. データ可視化

  • ggplot2 を使った基本グラフ作成
    • 棒グラフ、折れ線グラフ、散布図、ヒートマップ
  • グラフのカスタマイズ
    • 軸ラベル、色、テーマ、凡例
  • 高度な可視化
    • Facetによる分割表示
    • インタラクティブグラフ(plotlyと組み合わせる)

5. 統計解析

  • 基礎統計:t検定、カイ二乗検定、相関分析
  • 回帰分析:単回帰、重回帰、ロジスティック回帰
  • 多変量解析:主成分分析、クラスタリング
  • 時系列解析:ARIMAモデル、移動平均
  • 機械学習入門
    • caret パッケージでモデル構築(分類・回帰)
    • データ分割、交差検証、モデル評価

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