フリーランスと正社員は違います。フリーランスは正社員のような保証がないからです。フリーランスエンジニアの現実や実情はどのようになっているのでしょうか。フリーランスとして生きていくことは、基本的には甘くないと言われることが多いです。
フリーランスの実態はどれほど甘くはない?
フリーランスエンジニアには、稼いでいる人もいるけど稼げていない人もいるというのが事実です。これはフリーランスが自分のスキルや能力で仕事を獲得して稼いでいかなければならないからです。会社員とは違い、成果主義で仕事を獲得するフリーランスだからこそ、稼ぐためには案件に見合うスキルや経験はもちろん最低限のビジネスマナーが求められます。そのためフリーランスの収入は、その人によってかなり上下するのが実態です。
稼げないフリーランスエンジニアは実際いるのか?
稼げないフリーランスエンジニアには以下のような理由があります。ただしどれもこれも解決策があるため、ぜひ実行してみてください。一つ実行するだけで、あなたの状況はかなり変わるはずなのです。
営業が苦手
フリーランスのエンジニアとして独立して個人で営業をかけている方は、結構苦戦すると思います。理由はエンジニアとしてのあなたの知名度はそれほどないからです。自分をいかに企業に売り込み持っているスキルをアピールするかが仕事をもらうためのカギになりますが、営業が苦手な方で、営業不足の方もいるはずです。その場合は営業を代行してくれるエージェントに登録すると、勝手に仕事情報を流してくれるようになるため、とても楽です。ぜひ使ってみましょう。マージン率は10%から20%で済みます。
自己管理ができない
自己管理ができないフリーランスは100%必ず失敗します。夜遊びばかりしていたり、昼夜逆転生活をしている方にはフリーランスは向いていません。休息や睡眠時間を削ってしまうと、仕事をする際のコンディションも不安定になってしまいますし、仕事にも支障をきたします。自己管理ができないと、仕事はうまく捗らず最終的に納期に影響が出てしまいます。この場合は、フリーランスは諦めて就職したほうがいいです。自己管理ができない方は誰かに管理してもらうしかないからです。
責任感がない
会社で社員として働いていると、自分が何かをやらかしても最終的には上司などが責任を取ってくれますが、同じ感覚でフリーランスをやってしまうと信用を失うことにもなりかねません。フリーランスだと直接あなたの信用に直結してしまうため仕事に影響が出てしまいます。そのため、責任感がない場合は、あまりフリーランスに向いていない可能性があります。自分の性格と向き合って、無理であれば再就職を目指すべきでしょう。

安定収入が望めない
フリーランスの場合、どうしても仕事が途切れる可能性があります。特にエンジニアの場合は最大のネックがプロジェクトとプロジェクトの合間です。この間はいつも無収入になってしまいます。安定収入を望むのであれば転職して正社員のほうがいいでしょう。もしくは上記で説明したエージェントを沢山登録することで、大量の仕事情報をもらえるようになり、合間をなくすこともできるようになります。フリーランスの場合は自分から行動しなければなりません。
報酬の安い仕事
報酬の安い単価ばかりやっている方は厳しいです。これはクラウドサービスなどで仕事を探している方や、スキルが足りない方はまさにこのパターンになります。スキルが足りない方は、再就職をしてスキルを磨くか、自己学習でスキルを積み上げてください。安いサービスを使っている方は、上記で挙げたエージェントに登録すると、高収入の仕事をたくさんもらえるので、これで解決できる可能性が高いです。どれだけ働きがいがあっても安いと辛くなります。簡単な内容の職種ばかり継続してやっていくと、いつまでも良い流れにならず年収アップはしません。
自分から動くことができない
自分から動くことができない方はフリーランスに向いていません。今、勝手に仕事がやってくると思ったら間違いで、このような思考の場合は正社員のほうがメリットがあり、向いています。フリーランスの場合は自分から常に不安を感じて、知識を身につけて動いて仕事を取りに行く姿勢が大事です。何らかの種まきを常にしておけば、いつかは花開く機会がやってきますので成功します。常に能動的に動くことが大事になってきます。時間をかけてビジネスを育てていく姿勢が必要です。

フリーランスエンジニアは甘くない?
フリーランスエンジニアは甘くないと言うのはその人の姿勢やスキルなどによって見方は変わるでしょう。ただいずれにしても上記の問題が解決されれば、フリーランスの世界はそれほど厳しいものではありません。自分の意識や態度を改めて行けばそれほど厳しい未来ではないと言うことです。但し、以下のようなデメリットはありますので、注意してください。
社会的に信用されにくい
会社員とは違ってフリーランスは事業者ですが、個人事業主でしかありません。フリーランスは、企業に雇用され収入の保証がある会社員と違い、いつ無収入になるかわかりません。その背景もあることから、最近は事前の不動産購入のローン審査などは落ちやすい傾向にあり、クレジットカードや賃貸契約の申込みも、フリーランスだと通らないこともあるでしょう。人間関係が苦手でも営業力も磨いて活躍していかなければなりません。当然ながら給料もサポートも保証がありません。
保険は全額自己負担
フリーランスエンジニアが納付する税金や保険料は、所得によっては会社員よりも高額になります。また、国民健康保険や国民年金に扶養制度がなく、家族がいる場合は人数分の保険料を納付する必要があります。税金や保険料が高い上に、福利厚生がないと言うリスクを抱えることになるのです。ケースにより、準備するための資金も必要になり、コストがかかります。健康に不安があると保険料も高くなります。
すべて自己責任
フリーランスエンジニアは、仕事においてすべて自分で責任を負う必要があります。会社員であれば会社がすべて抱えてくれますが、フリーランスはそうなりません。トラブルが起こっても、フォローしてくれる同僚はいません。常に条件が高くて、稼げるという保証、続けることができるという保証がありません。しっかり今後も受注していくために営業活動をしなければなりません。市場の変化にも自分自身が対応しなければなりません。
新しい技術の吸収
フリーランスエンジニアの場合は新しい技術力を磨く必要があります。今の環境に満足していると、取り残されていきます。クライアントの求めるニーズを追い求めなければなりません。webの開発が全盛期ですが、年齢を重ねても実績を積んでいく必要があります。副業でもやっていけばキャリアになります。技術面のスキルアップは常に必要です。難しい資格も取っていきましょう。徹底した勉強、対策が必須。
初心者には厳しい
フリーランスエンジニアは初心者にはとりわけ厳しいです。ノウハウがないため、失敗して就職していく方もいます。基本充実することはなく、数年の不安定な生活から徐々に安定していきます。成長していくことで、受注、仕事量が増えることで安定するわけです。それぞれ出来る人ほど仕事が見つかる仕組みです。
会社員は安泰?
その一方で、会社員は言うほど安泰なのか?と言う問題があるでしょう。会社員の地位は日本の没落と共に明らかに低下しています。昔のような終身雇用の時代が終わっていることはだれの目にも明らかです。そういう意味では会社員もフリーランスも大差ないと思っています。結局のところ、会社員は保証があると言っても、会社自体がつぶれれば保証もなくなります。あまり会社員を神聖化するような時代でもありませんので、フリーランスも十分ありだと思っています。
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